「平成十八年度〝ミニ集会〟モデル地区の指定を受けた活動の思い出」
栗田 登子
掛川市が誕生し、新しく「掛川地区更生保護女性会」となりました。最初の代表をつとめさせていただき、平成十七年度、平成十八年度と受け持たせていただきました。何もわからず先輩の皆様からいろいろ教えていただき、前に進めて参りました。
そんな中、平成十八年度に日本更生保護女性連盟より「ミニ集会モデル地区活動」の指定を受け一年間理事、会員共々で更女活動の啓発運動を進めていくことになり、色々な会へ足を運びとても大変でした。不安を隠せませんでした。
反面大変意義深く責任の重大さを痛感致しました。物の豊かさに反し、人々の荒廃が大きな社会問題になり、命の尊さを忘れたと思われる凶悪犯罪の多さに、私たちは時代を担う青少年の将来に対して不安を感じ、命の教育に限界を感じずにはいられません。果たしてこれからどうなるのだろうと心配になります。
東京学芸大学の学長さんのお話から・・・
「戦後六十年余経った現代の民主主義の成果では、自由と個人の解放では大きな成果がありました。しかし個性の尊重が‘放任主義’‘自分さえ良ければ主義’へ変わってしまい、人と人の結びつき、美しい生き方、何しろ地域の中で多くの人々に支えられて生きていると言うことを、大人が子どもに教えなくてはいけない。」と言われました。全くそのとおりだと感じました。日本人の一番の心情であるものが崩壊し、悲しい時代となってしまいました。
保護司会、行政機関(自治会、町内会)民生委員などに協力を依頼し、講座や交流会に参加し、保護活動や青少年健全育成、社会を明るくする運動など、他団体との横のつながりが如何に大切なことであるか強く思いました。
啓発活動が終り、一年間よく続けることが出来たと今でも思うと感無量です。各方面の皆様方にご助言、ご協力をいただき、理事・会員の皆さんには大変ご苦労をおかけしましたが、この活動により更女の会員を増やすことが出来ました。
又この掛川地区では保護司の方々のご活躍をいただき、〝事件〟〝犯罪〟なども少なく、起きることなく毎日を明るく送れることがうれしいですね。これからも皆さんと手を取り合い連携しあって地域に合ったやり方で進めていくことが一番大切なことと思います。
別記
・ミニ集会実施回数 七十五回
・延べ参加人数 三三三五人
(内更女会員) 四五八人